田園都市線

読み:でんえんとしせん
外語:Tokyu Den-en toshi Line 英語
品詞:固有名詞

東京急行電鉄の路線の一つ。「東急田園都市線」とも呼ばれるが、公式には単に「田園都市線」である。

目次

  • 総延長: 31.5km
  • 区間: 渋谷〜中央林間
  • 軌間: 1067mm軌道(JR在来線と同じ狭軌)
  • 駅数: 27駅(起点、終点の駅を含む)
  • 単線複線: 全線複線以上
    • 渋谷〜二子玉川: 複線
    • 二子玉川〜溝の口: 複々線
    • 溝の口〜中央林間: 複線
  • 電化区間: 全線電化架空電車線方式直流電化1500V
  • 閉塞方式: 車内信号閉塞方式
  • 保安装置: (未確認)
  • 運転速度: 最高110km/h(264km/hBeat)(急行)、最高100km/h(240km/hBeat)(各駅停車)
  • 所要時間: 渋谷〜中央林間: 34分(急行)

運用

主な経由地は三軒茶屋、二子玉川、溝の口、青葉台、長津田など。

東京メトロ半蔵門線と相互直通運転を行なっている。

沿革

  • 1922(大正11)年9月2日: 目黒蒲田電鉄(株)として創立
  • 1927(昭和2)年7月6日: 大井町駅〜大岡山駅間で開業
  • 1929(昭和4)年11月1日: 自由ヶ丘(現在の自由が丘)〜二子玉川間が開業
  • 1929(昭和4)年12月25日: 大岡山〜自由ヶ丘間が開業し、(今の)大井町線が全通
  • 1943(昭和18)年7月1日: 溝の口(当時の溝ノ口)〜二子玉川(当時の二子読売園)間を1067mmの狭軌に改軌、大井町線の乗り入れ開始
  • 1963(昭和38)年10月11日: 当時の大井町線(大井町〜溝ノ口)を田園都市線に改称
  • 1966(昭和41)年4月1日: 長津田〜溝の口間が開業
  • 1968(昭和43)年4月1日: つくし野〜長津田間が開業
  • 1972(昭和47)年4月1日: すずかけ台〜つくし野間が開業
  • 1976(昭和51)年10月15日: つきみ野〜すずかけ台間が開業
  • 1977(昭和52)年4月7日: 路面電車だった玉川線が廃止され、新玉川線として渋谷〜二子玉川園間が開業
  • 1979(昭和54)年8月12日: 大井町〜二子玉川(当時)を「大井町線」に改称し、再分離
  • 1984(昭和59)年4月9日: 中央林間〜つきみ野間が開業、田園都市線が全通
  • 1989(平成元)年: 田奈1号踏切の廃止により、営業区間内の踏切を全廃
  • 2000(平成12)年8月6日: 中央林間〜渋谷間が「田園都市線」として一本化 (新玉川線を田園都市線に吸収)

由来

元々の渋谷〜溝の口間は路面電車であり、当時のいう田園都市線は大井町から伸びる路線(つまり現在の大井町線)であった。

田園都市線が着々と中央林間方面で延伸される中、東側は、自由が丘などは通るものの大井町ではよろしく無いと判断されたらしく、渋谷に繋げるべく、路面電車だった玉川線を廃止し、新玉川線として渋谷〜二子玉川園間が開業した。

新玉川線と田園都市線は相互乗り入れが行なわれた。また二子玉川〜大井町間は大井町線となり分離された関係から、田園都市線と新玉川線は同一不分離のものとなり区別する意味が全くなくなった。実際に両者は区別されず、地元では「田玉線」などと呼ばれていた。そしてついに2000(平成12)年8月6日、中央林間〜渋谷間は「田園都市線」として一本化され、現在の田園都市線が完成した。

田園都市線は、鉄道会社による郊外開発と路線の延長が大きく成功した、数少ない例である。現在でもたまプラーザ周辺は、高級住宅街として名高い。この沿線は、五島慶太が創り上げた街であるといえる。

列車種別

現行の列車種別は、次の通り。

複々線

現在、次の区間が複々線となっている。

  • 二子玉川〜溝の口

この複々線区間は大井町線の乗り入れ用に使われており、外側が田園都市線、内側が大井町線の、方向別複々線である。

補足

おおくぼ良太の目蒲線物語によれば、かつての東急目蒲線の継母。

改札をくぐらずに乗り換え可能な路線には(ラチ内)と併記した。(急)は急行停車駅。

用語の所属
東京急行電鉄
関連する用語
目蒲線

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