界磁チョッパ制御

読み:かいじチョッパせいぎょ
外語:field chopper control 英語
品詞:名詞

直流車のモーター制御方法の一。

直流複巻電動機の分巻界磁回路に半導体を接続し、弱め界磁時のみ界磁の一部をチョッパ制御するもの。

低速域では抵抗制御と全く同じであるため、電機子チョッパ制御と比べて省エネ性に劣るという欠点があるが、チョッパ制御時の電流が少ないために、小電流用の安価なチョッパ装置を用意すれば良く、回生ブレーキも使用できるという利点がある。このため、一時期は私鉄の優等列車用車両などに多用された。

国鉄でも一時期は導入が検討されたが、単巻電動機でも同様の効果が得られ、チョッパ装置も不要な界磁添加励磁制御を開発したため、結局国鉄では界磁チョッパ車は製造されなかった。

VVVFインバーター制御の普及に伴って、現在の新製車では採用されることは無くなった。

コラム(界磁チョッパ制御の回路概念図)
電源(パンタグラフなど)
          │
          │    ┌─チョッパ────分巻界磁─────┐
          │    │                                    │
          └──┴─可変抵抗──直巻界磁──電機子──┤
                                                     台車

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