あきほなみ

読み:あきほなみ
品詞:商品名

の品種の一つ。

目次

鹿児島県農業開発総合センターで産み出され、2008(平成20)年2月に鹿児島県の奨励品種に採用され2008(平成20)年3月に品種登録が申請された。

鹿児島県の気候に合わせて開発された、鹿児島県向けの品種である。

  • 地方番号: 鹿児島30号
  • 系統番号: KG276
  • 交配組合せ: 99S123(南梅107号/西海201号)F6//越南179号

母本は収穫性と食味のよい99S123(南梅107号/西海201号)F6で、父本はいもち病真性抵抗性遺伝子「Pita-2」を有する越南179号である。西海201号と越南179号は、いずれもヒノヒカリを親に持ち、ヒノヒカリ自体はコシヒカリ系である。

由来

鹿児島県では、に収穫される普通期米として様々な品種が栽培されていたが、1989(平成元)年に「ヒノヒカリ」が生まれると、栽培の9割弱をヒノヒカリが占めるほどの人気となった。

しかしヒノヒカリはお盆過ぎに稲穂が出る早生品種で、本来、鹿児島県には適していない。温暖化が進む中、倒伏、高温登熱による品質劣化、早刈りや刈り遅れなどによる品質低下もあった。

そこで、温暖な鹿児島の気候に適した米として約10年の歳月を掛け、「県民米」として「あきほなみ」が開発された。

特性

夏の高温といもち病(稲熱病)に強い。いもち病の抵抗性遺伝子として「Pita-2」と「Pii」を持つと推定されている。

収量を増やすことを目的に、従来のヒノヒカリよりも収穫時期が10日ほど遅い。

名称

「あきほなみ」は、収穫の秋、綺麗な稲穂が波のように風に揺れている様子から命名された。

つまり漢字で書けば秋穂波となる。

栽培地

鹿児島県で栽培される品種である。

他地域でも栽培自体は不可能ではないが、適しているかは定かでない。

香り、光沢、粘りなどの食味は優良で、粒も大きい。

味がよく価格はヒノヒカリと同等で安価である。

マスコットキャラ

詳細は定かで無いが、九州糧販が販売する米袋には、あきほなみのマスコットキャラと思われる女の子の絵の描かれた袋が使われている。

4頭身くらいの小さな女の子で、黒髪が、赤い玉が二つ付いた髪飾りで縛られている。

服は緑色の和服で、赤い帯は後ろで大きく縛られているようである。

顔よりも大きな、ご飯の入った丼を抱えている。

関連するリンク
http://www.karen-ja.or.jp/tawawa/tawawa/tawawa_10.htm
用語の所属

ジャポニカ米
関連する用語
コシヒカリ

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