おねしょアラーム

読み:おねしょ・アラーム
外語:enuresis alarm 英語
品詞:名詞

夜尿症の治療に使う医療器具。

目次

これは、水分を検知するセンサーと、アラームを鳴らす本体で構成される装置である。

センサーはパンツに取り付ける。センサーはケーブルで本体に接続する。この状態でパンツ内におしっこをすると、センサーが反応してアラームが鳴り、子供を起こすようになっている。

基本的には、これだけの装置である。

方針

夜尿症の治療のためには、睡眠中には起こしてはいけないと、昔から言われている。

起こしてはいけないとする理由の、大きなものは次の二点である。

しかし、実際に漏らしてしまった後は起こしても問題がないらしく、むしろ効果的であることが分かってきている。

その根拠は明確ではないが、次のようなことが推察される。

  • 我慢は既に充分行なわれ、膀胱容量を増やす訓練は充分なされたと考えられる。
  • ホルモンも分泌可能な量は分泌されていたと考えられる。

目的

夜中に「おしっこがしたくなる」のは、まずはやむを得ないと考える。そうすると、尿意で自発的に目が覚めることさえできれば、惨劇は避けられるに違いない。

おしっこが出そうな時、あるいは、出てしまってもその瞬間に違和感を感じて目覚められれば、布団を汚す前に尿を止めて、トイレに駆け込めるに違いない。パンツやパジャマが汚れたとしても、それだけ出来るようになれば大きな進歩である。

そういう訓練を、この装置で行なうのである。

用法、期間

早ければ2〜3週間、通常は最低でも3ヶ月程度が必要とされる。

その上、子供はアラームが鳴った程度では目覚めないので、アラームが鳴ったら、親が子供を揺すって起こす必要がある。根気と忍耐が必要な療法である。

起こした後は、トイレで全部排尿させる。後は着替えさせるなり、また寝かせるなりすることになる。

効能

続けているうちに、次のような効果が見られるとされる。

  • 尿意を感じて自分で起きられるようになる
  • 膀胱容量が増え、溜められる尿量が増え、おねしょをしなくなる

入手方法

装置は医療機関(小児科泌尿器科)から購入することが可能で、概ね7000円程度とされる。

日本では、適用は8歳以上とされている。

尿を関知するセンサー自体は当然耐水性であるが、それを繋げる本体や端子部は濡れると故障するので、布団から離して置くなど、扱いには注意が必要である。

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