アンモニア水

読み:アンモニアすい
外語:aqua ammonia 英語 , 氨水 支那語(大陸・台湾)
品詞:名詞

アンモニア水溶液。アンモニア水溶液ともいう。

目次

基本情報

  • 組成式: H5NO
  • 構造式: NH4+ OH (イオン結晶)
  • 式量: 35.1
  • 比重: 0.9 (水=1) (濃度25%)
  • pH: 強アルカリ性、約11 (濃度25%)
  • 融点: −58℃ (濃度25%)
  • 沸点: 38℃ (濃度25%)
  • CAS番号: 1336-21-6
  • ICSC番号: 0215
  • 官報公示整理番号(化審法番号): 1-314
  • 外観: 無色の液体で、刺激臭がある。
  • 溶解性:

誘導体、関連物質の例

市販の濃アンモニア水は濃度25%程度、消毒薬として使われるアンモニア水は濃度2%程度である。

この物質は弱塩基であり、弱アルカリ性である。酸と激しく反応する。

多くの金属を侵し、または反応する。

敢えて化学的な名称を付けるとするなら「水酸化アンモニウム」であると考えられる。しかし実際には物質はイオンとなっていて、水酸化アンモニウムと言えるような状態にはなっていない。

アンモニアは、NH3のままに溶ける。酸と反応した場合、次の反応がおこる。

NH3 + H+ → NH4

一方、次の反応は水中のNH3のうちのごくわずかしか起こらない。

NH3 + H2O → NH4 + OH

適用法令

  • 毒物及び劇物取締法(毒物及び劇物取締法施行令)
    • 劇物 (別表第二、アンモニア含有量が10%を超えるもの)、包装等級Ⅲ
  • 消防法(危険物の規制に関する政令): 該当しない
  • 労働安全衛生法 (労働安全衛生法施行令)
    • 特定化学物質等障害予防規則 第三類物質(別表第三)
    • 名称等を通知すべき危険物及び有害物(別表第九)
  • 航空法、航空法施行規則
    • 腐食性物質、航空機での輸送禁止
  • 船舶安全法、危険物船舶運送及び貯蔵規則
    • 危険物、旅客船による運送の禁止
  • 港則法: 該当しない
  • 海洋汚染防止法(海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律)
    • 有害液体物質、Y類物質 (施行令 別表第一)
  • 水質汚濁防止法
    • 第二条第二項第一号 政令で定める物質(有害物質)
  • 大気汚染防止法
    • 特定物質 (政令で定める物質)
  • 悪臭防止法: 該当しない
  • 化学物質排出把握管理促進法(PRTR法): 該当しない
  • 高圧ガス保安法 一般高圧ガス保安規則: 該当しない

危険性

  • 引火点: (該当資料なし)
  • 発火点: (該当資料なし)
  • 爆発限界: (該当資料なし)

有害性

  • 刺激
    • 腐食性: 眼、皮膚、気道に対して腐食性を示す
    • 刺激性: (該当資料なし)
    • 感作性: (該当資料なし)
  • 毒性
    • 急性毒性: (該当資料なし)
    • 慢性毒性: (該当資料なし)
    • がん原性: (該当資料なし)
    • 変異原性: (該当資料なし)
    • 生殖毒性: (該当資料なし)
    • 催畸形性: (該当資料なし)
    • 神経毒性: (該当資料なし)
  • 規制値
    • 一日許容摂取量(ADI): (該当資料なし)
    • 暫定耐用一日摂取量(PTDI): (該当資料なし)
    • 急性参照値(ARfD): (該当資料なし)
    • 暴露許容濃度(TLV): (NH3) 25ppm(TWA); 40ppm(STEL) (ACGIH 2004)
    • 最大許容作業濃度(MAK): 20ppm、14mg/m³ (DFG 2004)

環境影響

  • 分解性: (該当資料なし)
  • 蓄積性: (該当資料なし)
  • 魚毒性: 水生生物に対して毒性が非常に強い

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