エッジワース・カイパーベルト天体

読み:エッジワース・カイパーベルトてんたい
外語:EKBO: Edgeworth-Kuiper Belt Objects 英語
品詞:名詞

エッジワース・カイパーベルトに存在する小さな天体(微惑星)。現在は太陽系外縁天体と呼ばれる天体の一部に分類されている。

目次

海王星軌道より遠くを公転している太陽系小天体の総称で、1992(平成4)年に小惑星アルビオン(1992 QB1)が発見されて以来、次々と発見された。

エッジワース・カイパーベルト天体は、軌道長半径が36au〜50au程度で、黄道面近くに円盤状に分布し、惑星間空間の延長を成しているのが特徴である。

そしてその外縁部が、やがて太陽系を球状に取り巻くとされるオールトの雲へと繋がってゆくと考えられている。

通常の惑星と比較し、非常に大きな離心率や軌道傾斜角が特徴で、中には離心率が0.4に達するもの、軌道傾斜角が0.6rad(約35°)を超えるものもある。

また、かつて太陽系の惑星とされた冥王星も、エッジワース・カイパーベルト天体の一つである。

太陽系の惑星はかつて9個あるとされ、水金地火は地球型惑星、木土天海は木星型惑星に分類される。しかし冥王星は、非常に小さく、離心率が大きく、軌道傾斜角も大きく、何より海王星よりも遠くにある。

多くの研究者は冥王星を惑星ではなくエッジワース・カイパーベルト天体として分類し、そして2006(平成18)年に国際天文学連合(IAU)により惑星が定義された際に、冥王星は惑星から準惑星へと降格となった。

衛星を持つエッジワース・カイパーベルト天体も発見されており、2002(平成14)年現在、次の3天体に衛星があることが確認されている。

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