プロトアクチニウム

読み:プロトアクチニウム
外語:Pa: Protactinium 学名 , Protactinium 英語 , Protactinium ドイツ語 , Protactinium フランス語 , Protactinio スペイン語 , Протактиний ロシア語 , بروتكتينيوم アラビア語 , 大陸簡体 , 台灣正體 , Protaktini/o エスペラント
品詞:名詞

銀白色の金属元素の一つ。

目次

基本情報

一般情報

原子情報

  • 原子量: 231.03588(2)
  • 電子配置:
    • 1s2、2s2、2p6、3s2、3p6、3d10、4s2、4p6、4d10、4f14、5s2、5p6、5d10、5f2、6s2、6p6、6d1、7s2
    • [Rn]5f2、6d1、7s2
  • 電子殻: 2、8、18、32、20、9、2
  • 原子価: 5
  • 酸化数: 0、+4、+5

物理特性

  • : 固体
  • 融点: (該当資料なし)
  • 沸点: (該当資料なし)
  • 密度: (該当資料なし)
  • 比重: 13.31(水=1)
  • CAS番号: 7440-13-3
  • ICSC番号: (登録なし)
  • 水への溶解性: (該当資料なし)

同位体

質量数は、212から240までが確認されており、その中に核異性体も存在する。

安定同位体は存在しない。全ての同位体が放射性同位体である。

崩壊の種類については一例。これとは異なる崩壊をすることもある。

同位体核種天然存在比半減期崩壊崩壊後生成物
212Pa   
213Pa α崩壊209Ac
214Pa α崩壊210Ac
215Pa α崩壊211Ac
216Pa α崩壊212Ac
217Pa α崩壊213Ac
218Pa α崩壊214Ac
219Pa α崩壊215Ac
220Pa α崩壊216Ac
221Pa α崩壊217Ac
222Pa α崩壊218Ac
223Pa α崩壊219Ac
224Pa α崩壊220Ac
225Pa α崩壊221Ac
226Pa α崩壊222Ac
β+崩壊226Th
227Pa α崩壊223Ac
EC崩壊227Th
228Pa β+崩壊228Th
229Pa1.50日EC崩壊229Th
α崩壊225Ac
230Pa17.4日EC崩壊230Th
β崩壊230U
α崩壊226Ac
231Pa99+%32,760年α崩壊227Ac
232Pa1.31日β崩壊232U
EC崩壊232Th
233Pa26.967日β崩壊233U
234Pa微量6.70時β崩壊234U
234mPa1.17分β崩壊234U
IT崩壊234Pa
235Pa β崩壊235U
236Pa β崩壊236U
237Pa β崩壊237U
238Pa β崩壊238U
239Pa β崩壊239U
240Pa β崩壊240U

234Paと234mPaはウラン・ラジウム系列231Paはアクチニウム系列233Paはネプツニウム系列の崩壊生成核種である。

231Paは半減期が長いことから、ウラン鉱中に一定量が存在する。

安全性

適用法令

  • 試験研究の用に供する原子炉等の設置、運転等に関する規則等の規定に基づき、線量限度等を定める告示

危険性

  • 引火点: (該当資料なし)
  • 発火点: (該当資料なし)
  • 爆発限界: (該当資料なし)

有害性

  • 刺激
    • 腐食性: (該当資料なし)
    • 刺激性: (該当資料なし)
    • 感作性: (該当資料なし)
  • 毒性
    • 急性毒性: (該当資料なし)
    • 慢性毒性: (該当資料なし)
    • がん原性: (該当資料なし)
    • 変異原性: (該当資料なし)
    • 生殖毒性: (該当資料なし)
    • 催畸形性: (該当資料なし)
    • 神経毒性: (該当資料なし)

環境影響

  • 分解性: (該当資料なし)
  • 蓄積性: (該当資料なし)
  • 魚毒性: (該当資料なし)

1913(大正2)年、カジミェシュ・ファヤンス(Kazimierz Fajans)とO. H. Göhringにより、「β線を放出する何か」として発見されことに始まるとされる。

これは238Uの崩壊生成核種で、半減期約1.17分の234mPaだった。この時は、ラテン語で「短い」を意味する語brevisから、Breviumと命名された。

1918(大正7)年には二つのグループ、ドイツのオットー・ハーン(Otto Hahn)とリーゼ・マイトナー(Lise Meitner)、および英国のフレドリック・ソディ(Frederick Soddy)とジョン・クランストン(John Cranston)が、それぞれ独自に231Paを発見した。

この時、この元素はアクチニウムの親核種であったため、化学名はギリシャ語で「前」を意味するπρῶτος(prõtos)をActiniumに冠し、Protoactiniumへと変更された。

更に1949(昭和24)年、この元素名は途中1字を削って短縮され、Protactiniumへと変更され、今に至っている。

  • 酸化プロトアクチ二ウム(Ⅳ) (PaO2)
  • 酸化プロトアクチ二ウム(Ⅴ) (Pa2O5)

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