大腸菌O111

読み:だいちょうきん・オウいちいちいち
読み:だいちょうきん・オウひゃくじゅういち
外語:Escherichia coli O111 学名
品詞:名詞

病原性のある大腸菌の一種。O111はベロ毒素を産生する、腸管出血性大腸菌の一つである。

目次

ベロ毒素を生成する腸管出血性大腸菌には、他に大腸菌O157大腸菌O26などがある。

生肉などに付着していることが多く、日本国内では朝鮮料理屋で食べられる、生肉を使った料理ユッケ(肉膾、육회)での感染事例が少なくない。

焼肉酒家えびす砺波店で発生した集団食中毒で、2011(平成23)年4月29日に高岡市の小学1年の男の子が死亡したことを皮切りに、別の支店も含め数十人に感染、十数人が重症、さらに死者も出ている。この事件では、食肉卸の大和屋商店(本社 東京都板橋区)の肉が原因で、ここから卸された肉を使った他の店でも同様の事故が発生した。

種類

産生するベロ毒素(VT)の種類で分類される。

  • O111 VT1
  • O111 VT2

多くの場合は、VT1/VT2の両方を産生する。

朝鮮での感染

日本国内での感染は、朝鮮料理でも食べない限りはあまりない。しかし、南鮮など不潔な国に出かけると、罹患する可能性が高い。

石川中央保健福祉センターの学会発表状況で、「韓国への修学旅行にて発生したO111集団感染」によると、2010(平成22)年6月28日7月1日の間に南鮮に海外旅行へと出かけた官立高校2年生およびその教職員らに、O111の集団感染が確認されている。

発表によると、下痢や腹痛等の症状を訴える者が2年生357名中107名(30.0%)に達したことから全員を検査、結果、関係者を含めて716名中103名(14.4%)、2年生のみなら357名中98名(27.5%)に感染が確認された。

発生原因は、「喫食調査の結果、韓国での食事にあると思われた。」と結論づけられている。

感染防止策

生肉からの感染率が高いため、生肉は食べないようにする。

朝鮮料理のユッケなど生肉料理を食べるにしても、日本国内では安全な生食用牛肉は流通していない(2011(平成23)年5月現在)ので、自己責任である。また、自分で責任を取れない程度の年齢の子供には、決して食べさせてはいけない。死亡例が存在する。

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