パーティションテーブル

読み:パーティションテーブル
外語:partition table 英語
品詞:名詞

ハードディスクドライブ等、パーティションを切ることができるシステムにおいて、そのパーティションの情報が書かれた情報領域のこと。

目次

パーティションに関する情報は、マスターブートレコードと呼ばれる、各ボリュームつまり各ディスク装置の、物理的先頭セクター(つまり、シリンダー0・ヘッド0・セクター1)内に置かれる。

各パーティションテーブルは16バイトで構成され、それが4エントリ存在する。つまり一台のハードディスクは(標準的には)最大4パーティションに区切ることができる。

それぞれ、オフセット0x1BE、0x1CE、0x1DE、0x1EEから始まる。

拡張領域

パーティションを5つ以上に区切りたい場合は、「拡張領域」と呼ばれるパーティションを作成する。

拡張領域は基本領域とは違い、拡張性も考慮されている。一般的にはパーティションテーブルは4つのうちの最初の2エントリのみを用い、二番目のエントリに更に次の拡張領域を持つ「入れ子構造」とする。これを何段にも続けることができる。

内容

16バイトのテーブルは、6種類の情報で構成される。順に次の情報となる。

  • ブートフラグ(1バイト)
  • パーティションの開始位置(CHS/3バイト) (※未使用)
  • パーティションタイプ(1バイト)
  • パーティションの終了位置(CHS/3バイト) (※未使用)
  • パーティションの開始位置(LBA/4バイト)
  • パーティションの総セクター数(LBA/4バイト)

この情報によって、ハードディスク内にある各パーティションの物理的な先頭位置が分かるようになっている。

ブート可能なパーティション(アクティブパーティション)は、ブートフラグのビット7が1になっている。

パーティションタイプは別名システムインジケーターともいい、そのパーティションのファイルシステムの種類を表わす1バイトの番号である。

開始位置

パーティションの開始位置を表わす情報項目は、CHSLBAの二つがある。

しかし、現在ではLBA欄しか参照されていない。なぜなら、CHSで表現する開始位置・終了位置は8Giバイトまでしか対応できないので、現在の大容量ドライブはもはや表現不可能だからである。CHS用の情報が今もあるのは、過去との互換性のためである。

そこで、不正な値ではあるが終了位置はCHS=0xFEFFFF(シリンダー1023・ヘッド254・セクター63)という最大値を書いておくのが一般的となった。

開始位置も同様で、適当な値を書き込んでいる。Microsoftの場合、CHSの開始位置はシリンダー境界規定(第2パーティション以降はヘッド0・セクター1から始まる)に従って、CHS=00C1FF(シリンダー1023・ヘッド0・セクター1)を書いているようだ。

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