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ベンツ
辞書:国土用語の基礎知識 車編 (ECCAR)
読み:ベンツ
外語:Benz
品詞:会社名

日本ではロールスロイスに次いで高級とされている車のメーカー。ダイムラー・クライスラー。

しかし本当はそんな敷居が高いものではなく、日本のタクシーがトヨタであるようにドイツのタクシーはベンツであるし、ベンツ製のトラックも普通にある。欧州最大の発動機メーカーであり、中堅車から超高級車を販売している。

現在のベンツは、1926(昭和元)年にダイムラー・モトーレン社とベンツ&カンパニーが合併して生まれた。スリーポインテッド・スターは旧ダイムラー、○は旧ベンツのエンブレムで、合併したダイムラー・ベンツは○の中にスリーポインテッド・スターというエンブレムとなった。両者の個性の融合も意味している。

旧ダイムラーのゴットリープ・ダイムラーはガソリン自動車の生みの親である。社のシンボルのスリーポイントスターは陸軍、海軍、空軍の三軍にエンジンを供給したことに由来する。このダイムラーの車を繰って自動車レースで好成績を残したエミール・イエリネクという資産家がおり、彼は新しいレース車両に自分の娘の名を与えた。これが "メルセデス" であった。

そして1926(昭和元)年、ダイムラー社はもう一人の自動車産みの親カール・ベンツの興したベンツ社と合併し、社名をダイムラー・ベンツとし、ブランド名をメルセデス・ベンツとした。その後展開したメルセデスブランドの高級車路線は成功し、ダイムラー・ベンツは世界有数の自動車メーカーとなった。

時は流れ1999(平成11)年、アメリカの自動車メーカーのクライスラー社と公称 "対等合併" をし、ダイムラー・クライスラー社となった。登記はドイツだが、本社はドイツとアメリカに二つある。

合併とはいっても北米部門が大赤字で、旧クライスラーの担当役員は更迭され旧ダイムラー・ベンツの役員が送り込まれている。つまり合併というよりは事実上の買収に他ならない。

合併時点でも、ドイツに食われる!と相変わらず自分勝手なアメリカで問題となったが、事実上の買収となった暁には投資家は詐欺だと暴れだし、賠償金を求める訴訟にまで発展するのであった。こんな国で果たして成功できるのかどうか、先は不透明である。

リンク
関連するリンク
http://www.mercedes-benz.co.jp/

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