ブラックスモーカー |
辞書:科学用語の基礎知識 地質学編 (NGEO) |
読み:ブラックスモーカー |
外語:black smoker |
品詞:名詞 |
海底にあり、黒い煙のようなものをはいてみえるチムニーのこと。海水が亀裂から地下に染み込み、それが噴出する現象。
その正体は200℃を超す熱水であり、中には300℃を超えるものもある。しかし深海は圧力が高いため350℃まで水は沸騰しないため、液体として存在している。
これが黒く見えるのは、鉄などの金属や火山ガスの硫化水素が溶け込んでいるためである。噴出する水温が高温なのに対し海水温は2℃程度のために、熱水は急冷されて溶解度も急低下、含まれる物質が大量の沈殿物となる。これがスモーカーとなる。
スモーカーの周辺には硫化水素を利用して生きるバクテリアがおり、またこれを餌とするチューブワーム等をはじめとした、多くの生物が生息している。
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