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ペクチン
辞書:科学用語の基礎知識 化学物質名・食品添加物編 (NSUBNFA)
読み:ペクチン
外語:pectin
品詞:名詞

あらゆる果物や野菜に含まれている天然多糖類で、特に柑橘類の果実に多く含まれる。植物の細胞壁の構成成分として、セルロースなどの成分と結合して植物細胞をつなぎ合わせる働きをする

ガラクチュロン酸とメチル化ガラクチュロン酸で構成されており、性質はエステル化度(DE値)によって変わる。全ガラクチュロン酸のうち、メチル化ガラクチュロン酸の占める割合が50%以上のものをHMペクチン、50%以下のものをLMペクチンと呼んでいる。構造の違いにより様々な特性を持ち、ゲル化剤増粘剤安定剤などとして、食品などに利用されている。水に溶ける食物繊維で、栄養補助食品や医療品の分野でも利用されている。

名前の語源は、ゼリー化(ゲル化)作用をもつ成分であるとことから、1825(文政8)年にフランス人J.Braconnotにより、ギリシャ語のpektos(硬い)にちなんで名けられた。

ペクチンの工業生産はヨーロッパやアメリカで始められた。原料は乾燥させた林檎の搾り粕や柑橘類の果皮である。

ペクチンは腸の悪玉菌の働き抑える食物繊維ということで、便秘や癌予防にも効果があるとされている。

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物質の所属
多糖類
増粘多糖類
関連する物質
セルロース
該当する用語
林檎

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