ヨーロッパに自生するキク科の二年草。異名「オオアザミ」。英名カナ表記で「ミルクシスル」とも。
▼はAPG分類法における階層で、従来の階級にないもの。和名が定かでないものはラテン語のみ記載。
- ドメイン: 真核生物 Eukaryota
- 界: 植物界 Plantae
- 門: 被子植物門 Angiosperm
- ▼: 真正双子葉類 eudicots
- ▼: 基幹真正双子葉類 core eudicots
- ▼: キク群 asterids
- ▼: 第2真正キク群 euasterids II
- 目: キク目 Asterales
- 科: キク科 Asteraceae
- 亜科: アザミ亜科 Carduoideae
- 連: Cynareae
- 属: Silybum
- 種: マリアアザミ marianum
古い分類法での階層構造は次の通り。
新エングラー分類法
- 門: 被子植物門 Angiospermae
- 綱: 単子葉植物綱 Monocotyledoneae
- 亜綱: 合弁花亜綱 Sympetalae
- 目: キク目 Asterales
- 科: キク科 Asteraceae
クロンキスト分類法
- 門: モクレン門 Magnoliophyta
- 綱: モクレン綱 Magnoliopsida
- 亜綱: キク亜綱 Asterdiae
- 目: キク目 Asterales
- 科: キク科 Asteraceae
原産地はヨーロッパの地中海沿岸とされる。
薄紅紫の独特の花を咲かせ、背丈は1メートル以上あり、棘を持つ。葉の色は緑だが、ミルクのような白のまだら模様があることから、これをキリスト教の聖母マリアに見立ててマリアアザミとも呼ばれるようになった。
この植物は薬用植物として、西洋で古くより使われてきている。
種子にシリマリンというフラボノリグナン(フラボノイドの複合体)を含み、幹細胞の修復効果があることから肝炎や肝硬変に効果があると考えられている。
用語の所属
キク科