/tmp
読み:スラ-テンプ
外語:/tmp: temporary
UNIX系OSやPOSIX準拠OS(Linux等)で、もっぱらテンポラリファイルを格納するディレクトリ。
概要
このディレクトリの内容は、システムの再起動、またはcronで定期的に消されることが多い。従って、一時的にのみ利用されるようなファイルの置き場として使われる。
例えばファイルの圧縮・展開や、ファイルの変換作業などにおいて中間的に発生するファイルの置き場などとしてよく使われている。
特徴
正体
/tmpは、必ずしもハードディスクドライブであるとは限らない。
頻繁に読み書きするというその特徴から、アクセスはできるだけ高速であることが望ましい。その上、保存する必要性が皆無であるため、コンピューター再起動時に残っている必要性は少ない。
そのため最近では、仮想記憶を用いたファイルシステムを使用する例も多い。この場合、必要な容量に応じて動的に容量が確保されるRAMディスクが、/tmpになっている。FreeBSDならmd、Linuxならtmpfsやramfsが使われている。
使い分け
類似するディレクトリに/var/tmpがあるが、その使い分け方は、利用者ごとにさまざまである。
/var/tmpは大抵、小さな独立パーティションであるので、いくらか長持ちさせたいテンポラリファイルは/var/tmpに入れることが多い。例えばWebブラウザーのキャッシュなど、多少は長持ちさせたいものは、/tmpではなく/var/tmpを使う運用がなされる。
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