/usr/bin/dir
読み:ユーエスアー-ビン-ディーアイアー
外語:/usr/bin/dir
GNU coreutilsに含まれるUNIXコマンド。
概要
通常、/bin/lsにハードリンクされている。
特徴
意義と由来
これが何のためにあるのか。それは、lsを「ついうっかり」dirと打ってしまう人のためにあると、考えられている。
生まれてから死ぬまでUNIXやLinuxしか使わないなら、そのようなうっかりは存在しえないが、MS-DOSなどを使っていた人はdirが体に染み付いてしまっており、ついdirと打ってしまうものらしい。
かくして、いつ頃誰が追加したのか定かではないが、lsに対するハードリンクとしてdirが登場した。これは、fileutilsがcoreutilsに統合される前からあったと言われている。
動作の問題
MS-DOSのdirコマンドは、UNIXで言えば「ls -l」に近い動きをしている。
しかし/usr/bin/dirは単なるハードリンクなので、dirと打ってもlsと同じ動きしかしない。
さて、最近のUNIX系OSでは、次のようなエイリアスが用意されていることが多い(FreeBSDの場合)。
alias ll='ls -laFo '
これで「ll」と打つと「ls -laFo」の動作をする。同様にしてdirのaliasを用意すれば良いだけとも思われるが、なぜかaliasではなくハードリンクなのである。
再検索