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2Gバイトの壁
辞書:電算用語の基礎知識 技術ディスク・応用編 (TTDISKA)
読み:にギガバイトのかべ
外語:2GB wall
品詞:名詞

FAT16FAT32環境にある

目次
概要

FAT16では、扱えるストレージの最大容量が2Giバイトまでという制限がある。これが2Gバイトの壁である。

またFAT32でも、扱えるファイルサイズの最大容量が2Giバイトまたは4Giバイトまでという制限があり、これも2Gバイトの壁である。

正確にはギガではなくギビ、つまり「2Giバイトの壁」と呼ぶべきだが、当時はまだGi(ギビ)という単位がなく、このように「2Gバイトの壁」と呼ばれていた。

特徴
FAT16

FAT16では、クラスター番号を16ビットで指定する。ゆえに、最大でも216クラスターまでしか扱えない(実際には更に少ない)。

理論上、64セクター/クラスターが最大で、512バイト/セクターの場合は最大で2Giバイト(約2.1Gバイト)まで扱うことが可能である。但し、この場合は1クラスターの大きさが32Kiバイト(512バイト/セクターの場合)にもなり、実用的とは言いがたい。

FAT32

FAT32では、ファイルサイズは32ビットの数値で表わされるため、232バイト、つまり4Giバイト(約4.2Gバイト)が限界となる。

プログラムにおいてファイルサイズを32ビットのintで得た時、符号付きのsigned intでは0x7fffffff(2,147,483,647)を超えるとマイナスの値となってしまうため、つまり2Giバイト(約2.1Gバイト)が限界となり、これを超えると誤作動する。

unsigned intとすることで倍の4Giバイトまでは扱えるが、この場合でもたかだか倍であり4Gバイトの壁となる。

壁の突破

ファイルシステムの変更が必要で、ストレージ制限についてはFAT32で、ファイルサイズ制限についてはNTFSまたはexFATで、それぞれ壁は突破された。

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用語の所属

関連する用語
FAT16
FAT32
NTFS
4Gバイトの壁

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