朝鮮語
読み:ちょうせんご
外語:Korean

 東支那半島(朝鮮半島)で使われている言語。南北朝鮮で国語としている。
目次

情報

特徴

呼称
 日本では韓国語ともいう。
 ただ、朝鮮民族が用いる言語であり、その言語学的背景から朝鮮語と呼ぶのが正しいとされる。
 なお、ハングル語と呼ぶのは明確に誤りである。

起源
 朝鮮語の起源は明らかではない。モンゴル語やアイヌ語などを起源とする説などがあるが、あくまで説である。
 日本語と同様に、言語学上はアルタイ諸語に属する言語ではないかとする説もあるが、現時点ではまだ確立した理論はない。つまり言語学上の系統は不明扱いである。語順などは日本語に近い。
 文法上の類似点だけで見れば日本語などに近縁関係を見るが、単語レベルとなると類似性に乏しい。

文字
 支那文明圏にあったことから、元々は漢字を使う言語文化であった。
 現在ではハングルと呼ばれる独特の記号文字で表記するが、以前は漢字が使われていた。
 漢字は表意文字だが、ハングルは表音文字なので、表現力に限界がある。同音異義語などの問題はいずれにせよ避けられず、様々な支障が出ているようだ。

語彙
 朝鮮語は元々、極めて原始的な言語であったため、近代的な語彙が無かった。また、文化的に不要な語も無かった。
 「経済」という語が無かったが、貨幣経済が日本統治時代にもたらされるまで、真っ当な経済が無かったからである。また「約束」も無かった。約束という概念が、朝鮮人の民族性に存在しなかったためと思われる。
 近隣国の支那語や日本語も、同様に原始的な言語だった。支那から日本に漢字が伝来されて以降、日本は日本語に無かった様々な単語(和製漢語)を作り、支那や朝鮮へと伝えた。
 例えばeconomyの訳語「経済」は福澤諭吉が作った言葉とされるが、これが支那や朝鮮へ伝えられ、今では支那語、朝鮮語としても使われている。

電算処理

主要な符号
 朝鮮語は文字が多いため、電子計算機では、文字集合(CCS)と文字符号(CES)を分けて考えている。
 現在は主に文字集合(CCS)として、次のようなものが使われる。
 文字符号(CES)には、次のようなものが使われる。

Unicode
 Unicodeには、UHC相当の全組み立て済文字と、Johab相当の字母の双方が格納されている。
 Unicode 1.0でKS X 1001相当の2,350文字がU+3400〜U+3D2Dと規定され、Unicode 1.1からU+3D2E〜U+4DFFの文字が追加され6,656文字に拡張された。
 しかしこれ以上の拡張は困難だったため、Unicode 2.0はU+3400〜U+4DFFの範囲のハングルを削除し、代わりにU+AC00〜U+D7A3の範囲に11,172文字すべてを登録した。
 Unicode 1.xと2.x以降では互換性がないが、Unicodeとしては「どうせ誰も使っていないので問題ない」(意訳)、としている。事実、Unicode 1.xは東支那半島(朝鮮半島)では殆ど普及していない。

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