ヘルムート・ヴィック |
辞書:軍事用語の基礎知識 軍人編 (AUNIF) |
読み:ヘルムート-ヴィック |
外語:Helmut Wick |
品詞:人名 |
第二次世界大戦時のドイツ空軍エースパイロット。
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個人情報 |
略歴 |
第二次世界大戦開戦2日前に配属。
その後、程なくして第2戦闘航空団第3飛行中隊に転属。
14機を撃墜し、第2戦闘航空団内の有数のエースに伸し上がった。
のみならず、アドルフ・ガーランド、ヴェルナー・メルダースとドイツ空軍のトップエースの座を争うまでになっていた。
上の実績を買われた。
バトル・オブ・ブリテンが始まると、撃墜機数は更に上昇した。
昇進2週間後には、ゲーリングの前線指揮官 若返り政策により、第2戦闘航空団司令に就任した。
これはガーランド、メルダースも同様であるが、ヴィックは彼らよりも若く、最年少の戦闘航空団司令となった。
二人のスコアを抜き、トップエースに踊り出た。
ワイト島上空の空中戦でイギリス空軍のジョン・ダンドス大尉の戦闘機に撃墜されて脱出した。
パラシュート降下したところまでは部下に目撃されているが、そのまま行方不明になり、生前語っていた「戦いの中で死ぬのが私の望みだ」の言葉通り、戦死と判定された。
皮肉なことに、彼が最後の出撃に出た直後に、トップエースとなった彼を失うのを恐れた軍上層部から彼宛てに出撃を禁じる命令が届いていた。
特徴 |
大戦初期にはアドルフ・ガーランドやヴェルナー・メルダースらと共にトップエースの座を争いあった。
両エースに匹敵する英雄ではあったが、惜しいことにバトル・オブ・ブリテンで戦死してしまったため、戦争全体を通して見た時には全く目立たない存在となってしまった。
彼は強い攻撃精神を持ち、空中における勝利に貢献したが、これは地上においても同様で、自分が納得しなければ相手が将軍であっても後へは引き下がらない頑固さを見せた。
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