386BSD
読み:さんはちろく-ビーエスディー
外語:386BSD

 4.3BSD Net/2を基に、ジョリッツ夫妻により作られた、初期のBSD
目次

概要
 ウィリアム・フレデリック・ジョリッツ(William Frederick Jolitz)と、その妻リン・グリア・ジョリッツ(Lynne Greer Jolitz)によって作られた初期のBSDである。
 4.3BSD Net/2はオープンソースのフリーソフトウェアであったが、そのままでは機能が不足していたため、i386で動作させるために必要な機能を追加し、386BSD-0.0として公開された。これが広く使われるようになった。
 しかし386BSD-0.1以降は開発が滞り、袋小路となったことから、ここから新たなフォークとしてFreeBSDNetBSDが産まれた。

特徴

公開禁止
 BSDはAT&T UNIXの派生であったが、AT&Tはこれがフリーソフトウェアとして無料配布されることが面白くなかった。
 そこでAT&TのUNIX Systems Laboratories(USL)が、BSDを開発したカリフォルニア大学バークレー校に対して訴訟を起こした。
 結果、4.3BSD Net/2は公開禁止となり、これが元となっている386BSDも公開することができなくなった。

MacBSD
 Motorola 68000をCPUに用いる初期のMacinosh用BSDとして、この当時、i386用ポートと同様に4.3BSD Net/2を基にしたMac用ポートMacBSDが開発されていた。
 4.3BSD Net/2に不足する部分は386BSD-0.1が使われていたが、386BSDの開発が滞ったことから、MacBSDはNetBSD/mac68kとしてNetBSDのポートとなった。

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