Blink
読み:ブリンク
外語:Blink

 WebKitからフォークしたHTMLレンダリングエンジン
目次

概要
 2013(平成25)年7月9日にリリースされたGoogle Chrome 28から正式に採用された、新しいレンダリングエンジンである。
 Google Chromeのベースとなっているオープンソースブラウザー「Chromium」は、もともとHTMLレンダリングエンジンとしてWebKitを利用していた。
 しかし2013(平成25)年4月3日、ここから分岐し、よりChromiumに向いたHTMLレンダリングエンジンの開発をすることとなった。
 Blinkが採用されるのは、Google Chrome 28からである。
 「Opera」や「Sleipnir 4 for Windows」なども、Blinkを採用する旨、発表している。

特徴

目的
 Blinkの公式サイトには、以下のように書かれている。
 Blink's Mission:
 To improve the open web through
 technical innovation and good citizenship
 オープンなWebの改善を、"technical innovation" と "good citizenship" を通じてする、としている。
 technical innovationは、技術革新のことである。Blinkがフォークした当時は、HTML5などが新しい技術となる。
 good citizenshipは謎であるが、意味深でもある。これは、WebKitではcitizenshipはgoodではなかったことを、暗黙のうちに述べていることになるからである。

port
 元となったWebKitは、様々な環境に対応するPortが一つのソースとなっているが、このため大量の#ifdefなどがありメンテナンス性は良くない。Blinkは、まずこの不要なコードの削除から始まったらしい。
 Blinkは、サンドボックス内部の抽象的なプラットフォーム上で動作し、さらに、僅かにオペレーティングシステムに依存するものがあると説明されている。

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