Mozilla Firefox 8
読み:モジラ-ファイアーフォックス-はち
外語:Mozilla Firefox 8

 Mozilla Foundationが開発したWebブラウザーMozilla Firefoxのバージョン8。
目次

概要
 Mozilla Firefox 7の後継として登場したWebブラウザーである。
 アドオンの管理機能が強化され、ユーザーの確認なくアドオンがインストールされることがなくなった。また、タブを多数使っている場合でも、選択するまで読み込まない設定を追加し、起動時間の短縮が図られている。
 レンダリングエンジンであるGeckoはバージョン8.0である。

特徴

沿革

ユーザー向け変更点
アドオン管理機能の強化
 Firefoxのアドオンは、ユーザー自身が自主的にインストールするもののほか、他のプログラムが自動的にインストールするものもある。
 後者は、便利ではあるがユーザーが必要としていなかったり、時として重大なセキュリティの問題を起こすこともある。
 従来より、重大な問題の見つかりブラックリスト入りしたアドオンは自動的に無効化されるようになっていたが、さらにFirefox 8からはユーザーが確認して有効化するまで有効にならないように変更された。
タブ読み込み機能
 タブを大量に開いても、タブが選択されるまで読み込まないようにする設定が追加された。BarTabというアドオンの機能の一部を標準機能として取り込んだものである。
 常に大量のタブを開いており、再起動時にタブを読み込み終わるまでが長いという場合に有効である。
デフォルトのサイトアイコン
 従来、独自のアイコンが無いサイトでは空白ドキュメントのアイコンが使われていたが、これが「四角い点線」に変更された。これにより、アイコンがないことが強調される。
 アイコンを作れという無言の圧力であろう。
使用メモリー量の削減
 Firefox 7でも大幅な使用メモリー使用量の削減を達成したが、更に、HTML5の<video>、<audio>利用時のメモリー管理やスレッド数削減などでメモリーの使用量の削減が図られた。

Web開発者向け変更点
HTML5 <menu>要素に対応
 HTML5では、<menu>要素でWebアプリ独自の右クリックメニューが定義できるが、これに対応した。
insertAdjacentHTML()に対応
 Internet Explorer 4で最初に実装されHTML5標準となったメソッドで、innerHTMLプロパティと同様にHTMLでマークアップされた文字列を渡すことで新たな要素が挿入できる。
 このメソッドは、innerHTMLよりも高速である。
WebGLでのクロスドメインテクスチャに再対応
 他ドメインの画像をテクスチャに用いるWebGLのクロスドメインテクスチャ機能は、Firefox 4で対応したもののセキュリティ上の問題がありFirefox 5から無効化されていた。
 Firefox 8ではCORS(Cross-Origin Resource Sharing)を用いてテクスチャ画像としての利用を明示的に許可することで、クロスドメインテクスチャが再び利用可能となった。

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