ISOによって規定された文字集合の規格ISO/IEC 8859のうち3番目の仕様。この仕様はLatin-3とも呼ばれ、南欧などの言語に対応するラテン文字セットを定義する。

CHARSET_NAME(CCS名)は「ISO-8859-3」である。

目次 仕様 沿革 他のISO登録状況 ISO/IEC 8859-3文字セット 対応する言語

仕様

エスペラントの全文字をISO/IEC 8859で処理するには、ISO/IEC 8859-3以外に選択肢がない。トルコ語はISO/IEC 8859-9(Latin-5)に標準が移行している。

ISO/IEC 8859-1やISO/IEC 8859-2と比べると対応する処理系の数は少なく、この文字集合に対応する処理系はすなわちエスペラント対応処理系と同義ともいえる。

沿革

• 1988(昭和63)年4月15日: ISO 8859-3制定
• 1999(平成11)年1月15日: ISO 8859-3改正、ISO/IEC 8859-3に名称変更

他のISO登録状況

ISO-IR 109として登録されている。

ISO-IR 109のISO/IEC 2022におけるエスケープシーケンスは次のとおり。

• G0: -
• G1: ESC 2/13 4/3
• G2: ESC 2/14 4/3
• G3: ESC 2/15 4/3

ISO/IEC 8859-3文字セット

	上位4ビット
	2/10	3/11	4/12	5/13	6/14	7/15
0	NBSP	°	A`		a`
1	H-	h-	A'	N~	a'	n~
2	〓	2	A^	O`	a^	o`
3	£	3		O'		o'
4	〓	'	A¨	O^	a¨	o^
5		μ	C.	〓	c.	〓
6	H^	h^	C^	O¨	c^	o¨
7	§	・	C,	×	c,	÷
8	¨	〓	E`	G^	e`	g^
9	I.	〓	E'	U`	e'	u`
10	S,	s,	E^	U'	e^	u'
11	〓	〓	E¨	U^	e¨	u^
12	J^	j^	I`	U¨	i`	u¨
13	SHY	1/2	I'	〓	i'	〓
14			I^	S^	i^	s^
15	Z.	z.	I¨	β	i¨	〓

対応する言語

ISO/IEC 8859-3が公式ないし事実上、対応できる言語で、かつISO/IEC 8859-1などでは対応できない言語は以下のとおり。配列順序は日本語名の50音順による。括弧内はISO 639で規定される2文字の言語コードである。

• アフリカーンス語(af)
• エスペラント(eo)
• カタルーニャ語(カタロニア語)(ca)
• ガリシア語(gl)
• トルコ語(tr)
• マルタ語(mt)

また次の言語はISO/IEC 8859-1でもISO/IEC 8859-3でも表現できる。

• イタリア語(it)
• 英語(en)
• スペイン語(es)
• スワヒリ語(sw)
• ドイツ語(de)
• ラテン語(la)

リンク

文字集合
ISO/IEC 8859
関連する文字集合
ISO/IEC 8859-1
ISO/IEC 8859-2
ISO/IEC 8859-9
符号化方法
ISO/IEC 2022
関連する用語
エスケープシーケンス
ISO
文字コード
エスペラント
トルコ語

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