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インキュベータ
辞書:文化用語の基礎知識 経済編 (LECO)
読み:インキュベータ
外語:incubator
品詞:名詞

ベンチャー企業に投資し、経営アドバイスや起業時の雑務の代行などを行なう人のこと。英語の原義は孵化器、保育器の意。

ベンチャーキャピタルエンジェルと同様に資金の投資は一般に無利子・無担保で行ない、将来の株式公開によって得られる利益を目的とする。但しベンチャーキャピタルとは違い十分に事業が成り立っていない新興企業に対して投資する傾向が強い。またエンジェルが投資と経営ノウハウのアドバイス程度までしかしないのに対し、インキュベータはオフィススペースの貸し出しや法務・会計・営業・広報スタッフの手配や提供、役員人物や他のベンチャーキャピタルの紹介などまで幅広く行なうことで、多くはアイディアや技術力だけで経営能力の低いベンチャー起業家を現実的な問題から救いビジネスの実現に集中できる環境を作る。

当初のインキュベータは、大学が研究施設や学生の貸し出したり、地方公共団体がオフィスの貸し出しや経営サポートを行なう程度で、投資は行なわず、オフィスの家賃や補助金などを目的に行なわれる産業振興のためのものだった。しかしインターネットビジネスが盛んになってきたことで、短期間で企業を立ち上げる必要ができ、また従来以上にビジネスの素人が起業する場合が多くなったことから、資金面とビジネスノウハウを提供する存在が重要となりビジネスとして成立するようになった。また1990年代以降、ハイテク関係企業の元幹部が株などによって個人資産が増えポケットマネーでも初期起業の投資くらいは可能になった上、手持ちのインターネットビジネス上での人脈やノウハウが活かせることから、投資希望者が急増することとなった。

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