ロマニー |
辞書:文化用語の基礎知識 文化編 (LBUNKA) |
読み:ロマニー |
外語:Romany |
品詞:名詞 |
使用言語がインド・ヨーロッパ語族のうちインド・アーリア語族派に属するロマニー語を話し、人種学上はコーカサスの型に属して黒髮・黒眼を特徴とする漂泊の民。
インド北西地域から発したと考えられ、バルカン半島や北アフリカを経由してスペインに入り、ヨーロッパ全土に広がる。主にルーマニアやハンガリーを中心に数家族から数十家族の集団を形成して各地を転々とする。彼らは音楽や踊りを好み、博労や鍛冶屋・占い師などの職に従事することが多い。
彼らの移動には、昔は馬車が使われたが現在は自動車を利用することが多い。そのため彼らは昔は馬を、今は自動車を扱う仕事に関係し、自動車業で大金持ちになったロマもいるが、それでも漂泊の旅は続けるらしい。
彼らはその放浪の民ゆえ差別されてきた。ナチスによるユダヤ人大虐殺と同じように殺されたが、記録を残す民族ではないため、余り知られていない。
ジプシーという名は、エジプシャン(Egyptian)つまりエジプト人がなまったもので、これはエジプトから放浪してきたと考えられていたためだが、実際はインド方面から出てきたアーリア人である。彼ら自身はシンティ・ロマ、チガニーと名乗っている。
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