仏教の分派の一つ。
出家僧だけではなく、在家信者でも救われるとするもの。守るべきは釈迦の教えの一字一句ではなく、その精神であるとする革新派であった。
まず自身の成仏のため、苦にある全ての生き物(一切衆生)を救うことで菩提心を起こすものとしている。
結果、自分だけでなく、多くの人を救えるのが真の仏教であるとし、自らを大乗(大きな乗り物)にたとえてこう呼んだ。
大乗仏教は分派が激しいが、概ね時代で次のように分けられる。
- 初期大乗仏教 (2世紀頃まで)
- 中期大乗仏教 (3世紀頃から5世紀頃まで)
- 後期大乗仏教 (それ以降)
概ね、成立した経典の時代によって分けられる。
現存する大乗仏教は、地域で大きく二系統に分けることができる。
- 北伝仏教 (漢訳経典を依拠とする)
- チベット仏教 (チベット語訳の大蔵経を所依とする)
東アジアから日本に渡り広まった仏教は前者である。
主として「空」を説く経典。
- 般若経 (前1〜1世紀)
- 維摩経 (1世紀)
- 法華経 (1世紀)
- 華厳経 (2世紀)
- 浄土三部経
唯識思想への転換。
- 勝鬘経 (3世紀)
- 如来蔵経 (3世紀)
- 宝積経
- 大般涅槃経
- 大集経
- 金光明経 (4世紀)
- 仁王経 (4世紀)
- 楞伽経
- 解深密経 (4世紀)
- 弥勒三部経 (4〜5世紀)
- 薬師瑠璃光如来本願功徳経(薬師経) (5世紀)
- 地蔵菩薩本願経 (5世紀)
密教の台頭。
用語の所属

仏教
関連する用語

法華三部経

般若心経

小乗仏教