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海賊
辞書:国土用語の基礎知識 海事編 (EMMARIN)
読み:かいぞく
品詞:名詞

海上を横行し、往来の船などを襲って暴行や財貨の略奪をする盗賊。

目次
概要

海賊は国際的な問題であり、国際条約による取り締まりの対象となっている。

海洋法に関する国際連合条約(国連海洋法条約)では、以下のように定義されている。

第百条 海賊行為の抑止のための協力の義務
すべての国は、最大限に可能な範囲で、公海その他いずれの国の管轄権にも服さない場所における海賊行為の抑止に協力する。
第百一条 海賊行為の定義
海賊行為とは、次の行為をいう。
(a) 私有の船舶又は航空機の乗組員又は旅客が私的目的のために行うすべての不法な暴力行為、抑留又は略奪行為であって次のものに対して行われるもの
(a) 公海における他の船舶若しくは航空機又はこれらの内にある人若しくは財産
(b) いずれの国の管轄権にも服さない場所にある船舶、航空機、人又は財産
(c) いずれかの船舶又は航空機を海賊船舶又は海賊航空機とする事実を知って当該船舶又は航空機の運航に自発的に参加するすべての行為
(d) (a)又は(b)に規定する行為を扇動し又は故意に助長するすべての行為
特徴

基本的に、海賊船ではない船は船籍国の国旗を掲揚する。こうすることで、公海上の船舶はその船籍国の領土とみなす、という国際法上の原則が適用されることになる。

一方、海賊船は船籍国の国旗は掲揚せず、「海賊旗」と呼ばれる旗を掲げている。

代表的なデザインは、黒い布に、白で頭蓋骨と二本の大腿骨を描いたもので、ジョリー・ロジャー(Jolly Roger)と呼ばれている。

非公然

カリブ海、地中海、インド洋などを中心に様々な海に海賊は出るが、彼らも犯罪行為であることは自覚している。従って、「勤務中以外」でも、捕まらないように努力はしているようである。

しかし一つだけ例外があり、常に公然と活動し、その後海賊行為を実際に働く「シー・シェパード」が存在する。シー・シェパードは、黒地に頭蓋骨と、三叉戟、鉤と思われるものを描いた「海賊旗」を掲揚し、自ら海賊であることを公知する珍しい存在である。


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