月日を計算するときに定める起点のこと。
紀元、すなわち基準となる日時であり、時刻システムにより、様々なものが用いられている。
表記したりして扱うことが出来る数値は桁数に依存した有限の範囲に限られる一方で、時の流れは過去から未来まで長大である。歴史のすべてを記載することは困難であり、また現実的でもない。
そこで、一つの基準となる日時を決めて、そこからの経過時刻や日数などによって日時を表現する方法が一般化している。
日常用いられる日付(暦)は、ある日を紀元として設定し、そこからの日数によって記載している。
- 皇紀 ‐ 神武天皇即位の日を元年1月1日とする。日本で現用のもの
- 西暦 ‐ イエス・キリスト生誕の翌年を元年とする。日本でもキリスト教徒が用いている
- ユリウス暦 ‐ 西暦の暦法の一つ
- グレゴリオ暦 ‐ 西暦の暦法の一つで現用のもの。ユリウス暦1582年10月14日(木曜日)の翌日開始
- ビシュラ歴(イスラム暦) ‐ 預言者ムハンマドがメッカからメディナへ聖遷(ヒジュラ)した年を元年とする
各時刻システムごとの「紀元」(epoch)は、次の通りである。
- UNIX時間 ‐ 1970年1月1日00:00:00(UTC) (The Epochと呼ばれる)
- TRON時間 ‐ 1985年1月1日00:00:00(UTC)
- GPS時間 ‐ 1980年1月6日 (GPS時とGPS週があり、GPS週は1024週ごとに0に戻る)
関連する用語

The Epoch