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ワット |
辞書:科学用語の基礎知識 工学系技術編 (NENGI) |
読み:ワット |
外語:W: Watt |
品詞:名詞,単位助数詞 |
国際単位系における、工率(仕事率)と電力の単位。記号はW。力学でも電磁気学でも用いる。ジュール毎秒(J/s)に相当する。
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概要 |
電力で用いる場合、電流が流れる導体のある二点間からの発熱量が1秒あたり1J(約0.239cal/秒)のとき、この二点間で消費される電力(電気が1秒あたりにする仕事)を1Wとする。
この時の導体からの1秒あたりの発熱量は力学・熱力学での定義による1Wの仕事率に一致する。つまり導体の二点間に1Aの電流が流れて、その二点間の電位差が1Vの時、仕事率が1Wとなる。
特徴 |
式 |
Wに関する式を変形すると、次のようになる。
1W = 1V × 1A
1J = 1W × 1s
Wh |
毎秒の仕事率・工率そのものはWだが、これを仕事の単位としたのがWh(ワットアワー/ワット時)である。1Wが一時間続くと1Whとなる。J/s×hということで、Whはジュールと同じ次元の単位となる。
つまり、以下の式が成り立つ。
1Wh=1J/s×3600s=3600J=3.6kJ (∵ 1h(時間)=3600秒)
実際には、1000倍のkWhが電気料金の計算に利用され、1/1000のmWhが充電池の容量として使われている。
しかし、WhもkWhもmWhも、国際単位系の単位ではない。理由は、秒(s)ではなく、時(h)を掛けてしまったためである。
リンク |
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