東芝の開発したZ80風16ビットプロセッサー。
Z80と機械語(オペコード)の互換性は一切無い。つまりハード面もソフト面も完全なる非互換であるが、アセンブリ言語やプロセッサー仕様がZ80に近い設計となっており、移植性が高い。
この製品は既にカタログ落ちしているが、後継にTLCS-900があり、こちらは16ビット、そして32ビットにまで拡張されている。
Z80と比較すると、16ビット演算が追加され、大幅に拡張された強力なアドレッシング機能を特徴とする。また1Mi〜8Miバイトまでのアドレス空間を利用することもできる。
Z80で利用できた16ビットの演算対象にHL、BC、DE、IX、IY、SPがあるが、次のものが加えられた。
- (HL)
- (BC)
- (DE)
- (IX)
- (IY)
- (SP)
- (IX+d)
- (IY+d)
- (SP+d)
- (HL+A)
- (nn)
- (n)
- nn
これらが、ADD HL、ADD IX、ADD IY、ADC HL、SUB HL、SBC HL、AND HL、OR HL、XOR HL、CP HL、INC、DEC命令にそれぞれ追加されている。
また、「ADD HL, IX」のような、Z80では出来そうで出来なかった処理も可能になっている。
用語の所属
90
関連する用語
Z80
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東芝