三洋電機が1997(平成9)年に開発した、ラビングレス垂直配向技術によるTFT液晶パネルで広視野角と高開口率の実現、および表示ムラ問題の解決などを実現する技術。

目次 概要 特徴

概要

性能的には日立製作所のIPS方式と同程度だが、低消費電力で、モバイル機器にも向くという特性を備えている。

TFTアレイの構造を最適化し、垂直配向性に優れた新開発の配向膜を用いることで、ラビング処理を行なわなずに液晶の配向制御を可能とした。

そして従来ではラビング処理が難しく導入が出来なかったVA方式(Vertical Alignment:垂直配向方式)の採用を可能とすることで広視野角と全方位からの視認を実現した。また、VA方式ではノーマリーブラックモードであるのと、リバースティルトドメインが発生しないという特徴があることで、不要な透過光を遮断するブラックマトリックスを不要にでき、非常に高い開口率を実現。さらにラビングレスにより表示ムラ問題も解決された。

特徴

上下左右160度の視野角、500:1のコントラスト比、表示ムラ無し、開口率75%、という性能を実現する。

三洋電機製のデジカメや、OEM出荷され定評のある低温ポリシリコンTFT液晶で採用されている。

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液晶ディスプレイ
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