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テラヘルツ波
辞書:通信用語の基礎知識 無線技術用語編 (WCYOGO)
読み:テラヘルツ-は
外語:terahertz radiation
品詞:名詞

電波帯域の区分の一つで、周波数が1THz前後である電波。いわゆるマイクロ波の一つ。

目次
範囲
定義

「テラヘルツ波」という呼称には明確な定義がない。このため、様々な定義が通用している。

周波数1THz(波長0.3mm)がテラヘルツ波なのは間違いなく異論を挟む余地がないが、その前後範囲について揺れが大きい。

同様に定義があいまいな「遠赤外線」の一種であるとも言える。遠赤外線は、あらゆる物体から(もちろん人体からも)放射される電磁波である。

なお、ほぼ同様の範囲を指す呼称に「サブミリ波」がある。

10倍分類

波長を10倍ごとに分類した場合、長波長側から、極超短波(UHF)、センチメートル波(SHF)、ミリメートル波(EHF)と来た後が未定義である。

そこで、この範囲をテラヘルツ波と呼ぶ向きがある。

日本の電波法では3THz以下が電波なので、電波においてもっとも短波長の電波帯域を指すことになる。

特徴
性質

可視光線に波長が近いため、性質は可視光線により似てくる。

布や紙などは透過するが、水や金属は透過しない。

大気中水蒸気で吸収されるため、天体から放射されてくるテラヘルツ波の観測も地上では困難である。

発振

大がかりには、レーザー、シンクロトロン放射といったもので作ることができる。

人為的に発振するのは困難な電波帯域であるが、アメリカ・ハーバード大学で、室温で半導体発振器による発振に成功したとされる。

リンク
用語の所属
電波帯域
電磁波
電波
マイクロ波
関連する用語
可視光線
サブミリ波

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