屋内配線使用料 |
辞書:通信用語の基礎知識 電話情報編 (WTELI) |
読み:おくないはいせんしようりょう |
品詞:名詞 |
電話回線のうち、屋内配線をレンタルで使用している場合に毎月発生する料金。「屋内配線利用料」とも。
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概要 |
月額料金は次の通りである。
特徴 |
由来 |
かつては、電話は自由化されていなかった。
日本電信電話公社(電電公社)の時代にさかのぼると、電話機(黒電話)や配線(屋外と屋内)は電器屋等では購入できず、全て電電公社に所有権があり、そのレンタルであった。
電電公社の民営化(NTT)によって電話が自由化され、同時にNTTの回線やレンタル電話機を用いなくても済むようになった。
自由化以降は、電電公社やNTTが引いた屋内配線は買い取ることも可能になったが、従来通りレンタル料を払って使うこともできる。
屋内配線使用料というは、このように大昔からあり、今もある。
現状 |
現在では、電話機をNTTからレンタルして使用している人は殆どいない。様々な機能の付いた多機能電話機を電器屋で購入し、利用する人が殆どである。
その一方で、配線は今も昔もレンタル(後述)して使っている人が多い。
NTT地域会社の電話を家庭などに引いた場合、当然ながら家の中に配線を引き回すことになるが、その回線のレンタル費用が「屋内配線使用料」であり、月額60円なのである。
レンタル |
「レンタル」という語を使うが、この表現は現在においては正しくない。
電話回線が開放された現在では、実際にはその配線の所有権は配線工事の費用を支払った時点で建物の所有者などに移転する。通常の売買契約と同様であり、つまり所有権はNTTには無い。
レンタル時に発生する料金は、貸借料というよりは「保守費」に相当するものである。もし配線に故障が生じれば、その理由の如何を問わずNTTは無料で修理の対応をする。配線の経年劣化や、鼠がかじって断線、物を引っかけて/ぶつけて断線、といった場合に修理をすることになる。これを「買い取った」場合は、修理は実費が必要になる。
現在においては「レンタル」という表現は正しくないが、歴史的経緯から、今もこのように表現されている。
買い取り |
これを「買い取る」ことも可能である。そうすれば月額60円は不要となる。買い取ると表現されるのも本来は正しくないが、歴史的経緯から、このように称される。
当初は買い取りも有料だったようだが、現在では無料で買い取ることができるようである。
屋内配線が故障する確率は、ゼロではないが実際には殆どなく、事実上皆無である。
買い取りたい場合は、NTT地域会社に電話(問い合わせ窓口116)し、その旨伝えれば適切に対応してくれる。
リンク |
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