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ORBS
辞書:通信用語の基礎知識 通信団体編 (CYORG)
読み:オーブス
外語:ORBS: Open Relay Behavior-modification System
品詞:団体組織名

かつて存在した、スパムの原因となるオープンリレー設定のSMTPサーバーをデータベース化するボランティア団体の一つ。不正中継サイト矯正システム。

目次
概要

ニュージーランドの非営利団体により運営されていた。

SMTPサーバーがオープンリレーかどうかをチェックし、オープンリレーであればデータベースに登録される。ORBSのテストを拒否する設定であれば、ORBSはそのホストのIPアドレスを「手動で」データベースに登録した。

特徴
活動

この活動は、言うまでもなくスパムを送信しようとする人達以外の大勢から評価されていた。しかしブラックリストに登録された企業などと裁判になったり、激しい攻撃を受けるなど、様々な妨害も同時に受けることになった。

また、同趣旨の団体MAPSとも激しい鍔迫り合いを展開した。特に、MAPSを運営していたPaul Vixieが所有するISPのabove.netをORBSが不正中継サーバーとしてブラックリストに登録した際には激しい衝突があったと伝えられている。

この団体は一時的にORB UK、ORBZなどと名前を変えたが、2001(平成13)年7月7日に活動を停止した。その後、RBLORDBなど、新たなデータベース団体が登場した。

MAPSとの差

競合したMAPSと違うのは、MAPSは実際にスパムが送信されたサーバーをリストに載せるという基準で運用されていたのに対し、ORBSはあくまでオープンリレーかどうかのみを基準にデータベースに登録していた点にある。

ORBSの方がMAPSよりも遥かに厳格であったといえる。そのため強力であり、高い評価があった。

リンク
関連する用語
RBL
ORDB
MAPS
スパム
オープンリレー

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