ウィングレット

読み:ウィングレット
外語:winglet
品詞:名詞

翼端に取り付けられた小翼。ウィングフェンス、ウィングチップ、ウィングフィンなどとも言う。1970(昭和45)年にNASA Langley Research Centerのリチャード・ウイットコム技師によって開発・試験された。

これを取り付けることによって翼端渦を制御し、誘導抵抗の減少や失速特性の改善に大きな役割を果し、アスペクト比を大きくした際と同じ効果を得ることが出来る。そしてアスペクト比を増大させると主翼付け根の取付強度を強くせねばならないが、ウィングレットだとそのような心配が無いというのが利点となる。

B747-400、A340、MD-11やガルフストリーム、C-17グローブマスターIII、U-4で採用されており、B747-400の場合、ウィングレットによって2.5%の抵抗減少と約9.5トンの離陸重量を得ることが出来ている(747-400でも国内線用機(400D)には巡航速度で航行している時間が短く、その得られるメリットに対してウィングレット装備による翼幅増加および重量増加のデメリットの方が大きいと判断されたため装備されていない)。

よく翼端板と混同されるが、翼端板が翼端渦を抑制しているのに対し、ウィングレットはそれを利用しているのである。そのため、翼端板が単純な板状で翼に対して垂直に取り付けられ、その大きさは前後が翼前縁から後援までの全部に至り、高さが片翼の長さの半分にもなるほど大きいのに対し、ウィングレットはその名の通り、翼型になっており、翼の翼端を上に折り曲げたような感じで取り付けられ、その大きさはかなり小さい。また、翼端板がアスペクト比が長くなればなるほどその大きさも増し、現実的でなくなるのに対し、ウィングレットは翼端渦を利用するため、その大きさが主翼に比して小さくても十分効果を発する。よって、アスペクト比の大きな主翼を持つ航空機に対して特に有効である点で異なる。