イラクの短距離弾道ミサイル。スカッド派生型。
イラクはソ連より輸入したR-17(スカッドB)に手を加えて、射程を延長したアル・フセインを開発したが、そさらに延長させたのがアル・アッバスである。アル・アッバスはベースとなったスカッドBが300km、アル・フセインが600kmの射程なのに対し、900kmの射程があった。その射程延長法はアル・フセインやスカッドCと同様、ペイロードを軽減してさせてその浮いた分を燃料にまわすというものであった。このため、その重量バランスの悪さはアル・フセイン以上であった。
アル・アッバスは1988(昭和63)年4月に発射実験が行なわれているが、湾岸戦争では使用されなかった。戦後、アル・フセインと共に国連の査察団によって破壊された。
コラム(アル・アッバスの主なスペック)
開 発 国 イラク
配 備 国 イラク
種 別 短距離弾道ミサイル
プラットホーム TEL(Al Waleed、MAZ 543P、Al Nida)、固定発射台
誘 導 方 式 慣性
推 進 方 式 1段式液体(UDMH+IRFNA)
射 程 900km