サリン

読み:サリン
外語:sarin
品詞:名詞

1938(昭和13)年にドイツで殺虫剤の製造過程で発見された神経中毒を引き起こす化学兵器。その名前は4人の開発者の頭文字に由来する。

毒ガス兵器として使用される神経性ガスである。但し、実は常温では無色無臭の「液体」である。

沸点は147℃だが、気化しやすい。

体内に取り込まれると急速に神経伝達に関する酵素アセチルコリンエステラーゼを阻害して神経麻痺を起こし、嘔吐・痙攣(けいれん)・縮瞳などの症状を示す。

危険性

致死量(約0.5mg)を吸収すると15分以内に死に至る。

また、衣服に付着しただけでも30分〜40分で浸透し、皮膚呼吸によって体内に侵入するため、早期に治療しなければならない。

製造

サリンは、ホスゲンなど他の毒ガスと比較して30分の1から40分の1の重量で済む上、その即効性から非常に有効な化学兵器である。

ただし、サリンは非常に複雑な分子構造を持つため合成が難しく、合成には高度な設備を必要とする。

冷戦下では米ソ、特に旧ソ連が大量に製造していた。日本ではオウム真理教が密かに製造し、松本サリン事件や地下鉄サリン事件を引き起こしたが、実際の製造元は北朝鮮であるとする説もある。

これまで、サリンが使われたテロル等は次の通り。

  • 1994(平成6)年6月27日: 松本サリン事件 (日本国)
  • 1995(平成7)年3月20日: 地下鉄サリン事件 (日本国)

いずれも、オウム真理教により日本国内で起こされた。