外人部隊

読み:がいじんぶたい
品詞:団体組織名,@集団

外国人によって編成されている傭兵部隊。

中世ヨーロッパでは、スイス人傭兵など傭兵によって編制されているのが通常であった。しかし、ナポレオンがフランス軍に徴兵制を導入して以降、徴兵制による国民軍の形態を取るようになった。外人部隊とはそれ以降に特に編成された部隊のことを指す。

「傭兵部隊」と類似した言葉であるが、「傭兵」とは「徴兵」や「志願兵」に対する言葉である一方、「外人」とはその名の通り「自国民」に対する言葉である。つまり、自国民によって編成されている部隊がある上でそれとは別に編成されている部隊ということであり、言葉の範囲がより狭い。自国民から成る部隊があるのにわざわざ外国人から成る部隊を用意しているというわけで、自国民を投入できないなんらかの理由がある場合に用いられることが多い。また、わざわざ高いお金を払って雇っているのであるから、精強部隊であり、特に激しい戦線に投入されることも多い。グルカ兵やコサック騎兵も非自国民で編成された傭兵部隊であり、上の定義にも当てはまるが、これは特定の民族によってのみ編成された部隊であり、表現的にいって民族や国に拠らない「外人部隊」という範疇には必ずしも含みにくいものがあろう。

現存する外人部隊としてはフランス外人部隊が有名である。世界ではじめて徴兵制を導入して、傭兵をやめた国であるフランスにおいて、外人部隊が今も存在すると言うのは歴史のアイロニーであろうか。ちなみにフランスにおいて徴兵制が導入されたのは1793(寛政5)年。外人部隊の創設はそれからわずか40年後の1831(天保)年のことである。

「外人」という表現は差別的な意味合いが含まれており、好ましくないが、「外人部隊」という意味で「外国人部隊」とは言わない。