海軍省の長(1885(明治18)年までは海軍卿)。親補職であり、一時期を除いて現役の海軍中大将(軍部大臣現役武官制)をもって親補することとされた。海相。
海軍大臣は天皇に直隷し国務大臣の一員として天皇輔弼の重責に任じ、海軍軍政を管理し海軍軍人軍属及び所管諸部を監督する。
海軍大臣は武官として天皇に直隷するとともに国務大臣の一員という文官として総理大臣を補佐していた。
陸軍では清浦奎吾内閣において宇垣一成中将が陸軍三長官の合意によって陸相に就任して以来、陸軍三長官の合意によって陸相を決めることとなっていた。海軍では海軍三長官の中で海軍大臣の権力が抜きん出て強かったため、新海相は前任者の意向によってのみ決定していた。しかし、1933(昭和8)年10月に伏見宮博恭王元帥海軍大将のもとで軍令部総長の権限が大幅に強められてからは、伏見宮の同意無くして海相を天皇に推薦できない不文律が出来上がっていた。これは小磯国昭内閣において天皇が直々に米内光正大将に副首相格の海軍大臣に就くようにとの大命が下るまで続いた。
コラム(歴代海軍大臣) 西郷従道 1885.12.22- 樺山資紀 1890. 5.17- 仁礼景範 1892. 8. 8- 西郷従道 1896. 9.18- 山本権兵衛 1898.11. 8- 斎藤実 1906. 1. 7- 八代六郎 1914. 4.16- 加藤友三郎 1915. 8.10- 財部彪 1923. 5.15- 村上格一 1924. 1. 7- 財部彪 1924. 6.11- 岡田啓介 1927. 4.20- 財部彪 1929. 7. 2- 安保清種 1930.10. 3- 大角岑生 1931.12.13- 岡田啓介 1932. 5.26- 大角岑生 1933. 1. 9- 永野修身 1936. 3. 9- 米内光政 1937. 2. 2- 吉田善吾 1939. 8.30- 及川古志郎 1940. 9. 5- 嶋田繁太郎 1941.10.18- 野村直邦 1944. 7.17- 米内光政 1944. 7.22-