FRAM

読み:エフアーエイエム
外語:FRAM: Fleet Rehabilitation and Modernization
品詞:名詞

軍艦においては船体が老朽化するよりも早く電子機器、武装などの搭載兵装の陳腐化が先にやって来る。そこで既存艦の性能を新造艦に準じる程度にまで引き上げるための改装工事を行なうがこれをFRAM改装という。元々はアメリカ海軍が第二次世界大戦後、大戦中に大量生産された軍艦の余命を延長するために施した時に命名したものであるが、それ以降現在ではこの手の改装工事は国を問わずFRAM改装という。

その発祥となった第二次世界大戦中に大量に生産され、戦後にFRAM改装を受けたアレン・M・サムナー級、ギアリング級駆逐艦では艦によっては2回のFRAM改装(FRAM IとFRAM II)を施され、各国海軍において長い艦では未だに現役であるという成功を収めている。

日本海軍においても、ワシントン海軍軍縮条約によって自由に新造艦が建造できないという背景はあったものの、金剛級戦艦に三次に渡る大改装を施し、第二次世界大戦に参加した最古参の日本戦艦のクラスでありながら大活躍をしたという例がある。

しかし、海上自衛隊ではFRAMを施した場合に延長される使用可能年数とFRAMを施すことによって向上する性能及びそれにかかる費用を新造艦におけるそれらと比較した場合、却って不経済であるとして、ほとんど行なって来ていない。RMA化の進んだ今日では旧式装備搭載艦の戦闘能力は新式装備搭載艦の前では実質無きに等しく、そのような艦の乗組員の士気の問題、そして兵装の違いから来る教育訓練やメンテナンスにかかる余計な出費等まで含んで考えるとどう考えてもFRAMを施した方が安上がりであろう。海上自衛隊では護衛艦の仕様年限を25年、潜水艦は16年としているが、武器輸出の出来ない日本ではその年限を過ぎた艦は地方隊に配属されたり、補助艦に艦籍を移される。これこそ税金の無駄遣いであろう(同様のことは海上自衛隊に限らず、陸上自衛隊や航空自衛隊にも言えることであるが)。