GSG-9

読み:ジーエスジー・ナイン
外語:GSG-9: Greszschutzgruppe9 ドイツ語
品詞:団体組織名,@集団

国境警備隊に属する、ドイツの特殊部隊。正式名称は「ドイツ国境警備隊第9部隊」。ウーリヒ・ウェゲナー大佐によって創設された、世界屈指の対テロ部隊で、特に準軍事組織に属するものとしては最強との呼び名も高く、日本も警察所属の特殊急襲部隊(SAT)を組織するときに指導を仰いでいる。

西ドイツ(当時)では、ナチスドイツの親衛隊、武装親衛隊、ゲシュタポ等のイメージを呼び起こすことから長らく特殊部隊の設立は敬遠されて来た。ところが、1972(昭和47)年9月に「ミュンヘン・オリンピック村襲撃事件」が起こると俄然特殊部隊設立の気運が高まった。こうして設立されたのがGSG-9である。しかし、前述のような理由により、軍隊ではなく、内務省直轄の国境警備隊の部隊として設立されている。

GSG-9の主な戦歴としては、1977(昭和52)年の「ルフトハンザ機ハイジャック事件」がある。この事件では2名のSASのバックアップ要員と共に30名のGSG-9隊員がソマリアのモガディシオ空港に出動。4人のパレスティナ人テロリストのうち3人を射殺、1人に重傷を与える一方、乗員・乗客全員を無事に救出している。

この作戦の成功の陰にはGSG-9が軍隊ではなく、内務省直轄の国境警備隊の部隊だったからということもある。ドイツは国家基本法によって軍隊をNATO地域外に派遣することを禁止しているため、軍の部隊をソマリアへ派遣するとなると議会での説得や憲法裁判所の判断を仰がねばならず、好機を逃していた可能性が高いからである。

平時はボンやベルリンの各国公館の警備についているが、人質事件や凶悪事件があると出動する。