Qシップ

読み:キュー・シップ
品詞:名詞,+兵器

第一次世界大戦時において、急増するドイツ潜水艦からの被害に対して、イギリスがとった対抗策の一つ。第二次世界大戦でも用いられた。

Qシップとは、囮船のことで、Qナンバーがつけられていたことがその名の由来であり、全部で180隻以上が用意された。

具体的な戦法は、小型貨物船に予め小口径砲を搭載し、カバーをかけて隠しておき、故意にUボートが出没しそうな海域を行き来させる。この当時はUボートに搭載できる魚雷の数が少ないことから小型貨物船なんかだとUボートは浮上して砲撃で沈めることが多く、そうやって浮上してきたところを逆に至近距離から砲撃しようというものである。しかし1917(大正6)年2月の無制限潜水艦作戦の開始以後は商戦への臨検をしなくなり、またドイツ側にQシップの存在が知れるにしたがってその存在意義を無くしていった。

このQシップの罠にかかって喪失したUボートは11隻(1915(大正4)年3隻、1916(大正5)年2隻、1917(大正6)年6隻)。逆にQシップ側も27隻を失っている。