ゲーム機本体を安く売り、ソフトを高く売りつけて儲ける悪徳商売方法。
任天堂は自社・サードパーティのものを含め、ファミコン・スーパーファミコン・ゲームボーイなどの ROM カセットを全て自社工場で製造している。また、製造の最低本数も決められている。つまりソフトが売れても売れなくてもソフトが作られた時点で任天堂に収入があり、かつ最低本数が決められているので製造費が収益を上まわることもない。つまり任天堂は決して損をしない。この方法だと、ソフトが売れれば売れるほど任天堂が儲かるシステムになっている。
更に、ソフトメーカーも決して損をしないシステムになっている。ソフトは問屋の買い取りで卸されるため、決して返品されることはない。最低本数で売っても数千万円の収入が見込めるので、売れば売るほど収入となるのである。その問屋が更に二次問屋などを経由してショップへ渡るわけだが、このようなシステムの代償としてソフトの値段は一万円近くに跳ね上がり、大変高価になる。
任天堂の王様ぶりを示す裏話としてソニーのメーカーの引き抜きがある。ソニーコンピュータエンターテイメントのPlayStationが流行り出した頃、ソニーは任天堂の稼ぎ頭を PlayStation へ引き抜く賭けに出た。かねてより任天堂と確執のあったナムコを引き入れる。ナムコは3Dゲームの大手で、PlayStation の 3D機能を使いこなす技術力を持っていた。そして、ファイナルファンタジーで有名なスクウェアを自社へと引き抜きを掛けた。これに対し任天堂はスクウェアをNINTENDO64のサードパーティから外すと発表した。また同時に他機種での供給を予定した会社は問答無用でサードパーティから外すと発表したところ、エニックスも堪忍袋の緒が切れてしまい、PlayStation へと移行し、スクウェアと運命を共にすることになる。
このように任天堂はNINTENDO64を売る前から売れない機械にしてしまったが、任天堂の考えは違うらしい。任天堂は、エニックスのドラクエが売れたのもスクウェアのファイナルファンタジーが売れたのも、すべてファミコンや、スーファミのおかげである、つまり任天堂のゲーム機が非常に普及していたから売れたのであり、決してそのゲームの内容だけの力ではない、言うなれば任天堂の力のおかげであると思っている。また、両者のソフトなど無くとも、マリオやドンキーコング、黄色電気ネズミだけで、ソニーやセガに充分勝てると思っているようだ。