おそらく国籍の一種と思われるが厳密にはそうでない、朝鮮人をあらわすための目印のこと。
「朝鮮籍」というものは、実は「北朝鮮籍」や「大韓民国籍」とは似て非なるもので、全くの別物である。
かつて大日本帝国は朝鮮半島を併合し、この時朝鮮人は日本人となった。しかし敗戦により朝鮮半島の領有を放棄することとなり、日本の主権が及ばなくなった。そして、在日朝鮮人は日本国籍を失った。つまり無国籍となった。
彼らの多くは、日本への帰化、または大韓民国籍を得る、のいずれかを選択したが、いずれもしない者もいた。
しかし無国籍では困るだろうという日本政府の特段の配慮により、我が国では旧大日本帝国臣民であった朝鮮人、という意味で「朝鮮籍」の旅券(パスポート)を発給している。
つまり、朝鮮籍の旅券は日本が発給しているものであり、北朝鮮などが発給している訳ではない。
あくまで日本政府の配慮というだけで、この理由により、朝鮮籍と北朝鮮籍は似て非なるものである。
また、これはあくまで旅券や外国人登録の世界での話に過ぎず、「朝鮮籍」の者は、今でも無国籍である。なぜなら、日本での外国人登録上「朝鮮籍」であったとしても、北朝鮮で公民登録がされていなければ、法律的に北朝鮮人とは言えないからである。北朝鮮政府も、在日には旅券を発給していない。
朝鮮総連の幹部の中には北朝鮮籍を得ている者もいるようだが、現実にそのようなケースは極めて稀であり、在日「北朝鮮人」は、いないに等しいと言える。
理由として、日本と北朝鮮は国交がないから、などとも言われているが、国交などなくとも日本にいる朝鮮総連がやろうと思えばいくらでも出来たはずである。