Internet Explorer 6
読み:インターネット-エクスプローラー-ろく
外語:IE6: Internet Explorer 6

 Microsoftの開発したWebブラウザーInternet Explorerのバージョン6のこと。
目次

概要
 2001(平成13)年8月27日に公開された。
 ActiveXであるWebブラウザーコントロールを用意し、それを利用するためのクライアントとして提供された。
 Windows 2000以降で安定動作する。Windows 98では数々の問題を起こすのでインストールしないほうが良い。

特徴

仕様
 主な仕様は次の通り。
 問題点は次の通り。
 エラーレポートツールは、何らかの不具合が発生したとき、その分析情報をMicrosoftに送信できる機能である。既に修正されている問題であった場合、その修正プログラムをダウンロードすることも可能となる。

User-Agent名

Windows XP/Server 2003
 この他、必要に応じて.NET CLRなどのトークンが追加されることがある。
 SV1はSecurity Version 1を意味し、Service Pack 2または3(SP2/SP3)を使用している場合に挿入されるトークンであり、強化セキュリティ機能を含んでいることを表わす。

技術

favicon
 IE6は、キャッシュの削除などが原因で「お気に入り」内のfaviconが一緒に消えてしまうことがある。
 その上、後からfaviconを自動で取得しないので、その後もアイコンがない状態となる、ある意味でバグが存在した。
 この改善はInternet Explorer 7からとなっている。

バグと排斥運動
 IE6には、ありとあらゆるバグがあるのではないかと思われるほどバグがあり、多方面から嫌われ、いや、呪われている。
 このため、現在はIE6排斥運動が盛んに行なわれている。
 Googleも2010(平成22)年3月1日から段階的にIE6などの古いブラウザーへの対応を中止、これに応じてアメリカのコロラド州デンバーにあるデザイン会社「Aten Design Group」の社屋で、2010(平成22)年3月5日11:00(JST)(@124)から葬儀がしめやかに執り行なわれたとされる。
 今まで、「Microsoftの製品だから」という理由のみで嫌われてきたケースは多数あるが、IE6のように純粋に嫌われ、あまつさえ葬式まで行なわれてしまうような製品は過去に例がない。

バグ

主なバグ

HTTP認証
 HTTPのDigest認証にバグがある。
 近年はHTTPでDigest認証を採用する例が増えてきているが、IE6は正常に動作しない。
 Apache2では「BrowserMatch "MSIE" AuthDigestEnableQueryStringHack=On」などの設定も追加されている。

スタイルシートの実装が酷い
 そもそも、IE6というのはWebブラウザーである。従って、画像や動画といった機能はさておいても、HTMLやスタイルシートといった、基本的な機能は正常に動作することが強く求められる。
 が、IE6にはそれが期待できない。CSSの対応があまりにも酷すぎ、IE6には対応をしたくない水準の実装となっている。

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