Internet Explorer 9
読み:インターネット-エクスプローラー-きゅう
外語:IE9: Internet Explorer 9

 Microsoftの開発したWebブラウザーInternet Explorerのバージョン9のこと。
目次

概要
 2010(平成22)年9月15日にβ版が公開され、2011(平成23)年3月15日13:00(JST)(@208)に被災した日本を除く世界で一斉に提供開始された。日本では2011(平成23)年4月26日00:00(25日@666)からダウンロード提供が開始された。
 Windows Vista以降で動作する。Windows XPでは利用できない。
 なお日本語版は、2011(平成23)年3月11日に発生した平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震で重要な通信インフラとなっているネットワーク回線への負荷軽減、原電停止に伴った企業活動での節電への配慮・協力などから、提供開始の延期が決定された。3月17日には記念イベントも予定されていたが、これも延期された。

特徴

沿革

仕様
 レンダリングエンジンTridentのバージョンは、Trident 5.0である。

User-Agent名

Windows 7
 この他、必要に応じて.NET CLRなどのトークンが追加されることがある。

Windows Vista
 この他、必要に応じて.NET CLRなどのトークンが追加されることがある。

補足

Vista以降専用
 Internet Explorer離れは進んでおり、Webブラウザー全体に占めるシェアは年々低下している。Microsoftは、IE9で巻き返しを図るとした。
 しかしIE9はWindows Vista以降専用である。つまり、Windows XPでは利用できない。
 一方、Net Applicationsの2010(平成22)年9月の統計では、全Windowsユーザーのうち、Windows XPの割合は66%、Windows Vistaが14.66%、Windows 7が19%とされた。つまり、その時点でのWindowsユーザーの2/3は、IE9を使えないということになる。

IE離れ加速
 Windows XPからWindows 7への移行は、Windows XPのサポートが切れる2014(平成26)年が近付いてから徐々に始まった。
 しかしIE9登場時点で、IE9が使えない→Win 7に乗り換えよう、という人は殆どいなかった。結果として、IE9が使えない→他のブラウザーに、という層が増えることは容易に想像が付き、Internet Explorerは更にシェアを落とす結果になった。
 Microsoftは、Windows XPのサポートを終了させる、という強行手段に打って出た。

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