Microsoft Windows CE
読み:マイクロソフト-ウィンドウズ-スィーイー
外語:Microsoft Windows CE

 Microsoftの開発した、携帯情報端末(ハンドヘルドPC)等の(家電)組み込み用途向けのハードウェア、およびソフトウェア(OS等)の規格のこと。
目次

概要
 1996(平成8)年11月17日のComdex FallでMicrosoftが正式に発表した。
 一般には、単にWindows CEといえば、中核をなすオペレーティングシステム(OS)のことをいう。

特徴

名前
 CEは家電(Consumer Electronics)の事だと推測されているが、Microsoftはそれを否定しており、「CEは単にCEで、何の略でもない」としている。
 そして、実際に何の意味もないCEから、後にWindows Powered、そしてさらにWindows Mobileへとブランド名が変更されている。
 OSの名はブランド名とは無関係にCEのままであるが、最新の版ではWindows Embedded CEと呼ばれ、OSはWindows Embeddedという名であるらしい。

対抗馬
 Windows CE登場当初、ライバルはμITRONJavaだった。
 特にTRON OSはリアルタイムオペレーティングシステムと呼ばれるものに属し、Windowsの提供するマルチタスクの更に上を行く環境を提供していたため、後出であるWindows CEに対する業界からの視線は冷ややかなものだった。
 そこでWindows CE 3.0ではカーネルから書きなおされ、リアルタイム処理にも対応し、徐々に完成度も高まってきた。
 かくして、ベースがWindowsということもあり、徐々に人気が出てきた。

歴史
 セガのゲーム専用機ドリームキャスト用のOSであるDreamcast OSとして、Windows CEのカスタム版(Windows CE 2.0をベースに、DirectX 5.0のカスタム版を搭載)が採用された。
 この頃のWindows CEはお世辞にも出来栄えは良くなく、それはそれは、見るも涙、語るも涙の物語となってしまった。
 そこで、Windows CE 3.0ではカーネルから書きなおされた。
 その後も改良は進み実用度も増してきて、Windows CE 5.0はシャープ製PHS端末W-ZERO3のOSに採用され好評を得ている。

バージョン

バージョンの一覧
  1. Windows CE 1系
    1. Windows CE 1.0
    2. Windows CE 1.01
  2. Windows CE 2系
    1. Windows CE 2.0
    2. Windows CE 2.11
    3. Windows CE 2.12
  3. Windows CE 3.0
  4. Windows CE .NET
    1. Windows CE .NET 4.0
    2. Windows CE .NET 4.1
    3. Windows CE .NET 4.2、4.21
      • Windows Mobile 2003
        • Windows Mobile 2003 software for Pocket PC
        • Windows Mobile 2003 software for Smartphone
      • Windows Mobile 2003 Second Edition
        • Windows Mobile 2003 Second Edition software for Pocket PC
        • Windows Mobile 2003 Second Edition software for Smartphone
  5. Windows CE 5.0、5.2
  6. Windows Embedded CE 6.0

バージョン毎の新対応MPU

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