Pentium
読み:ペンティアム
外語:Pentium

 Intelの開発したIA-32プロセッサーの一つ。1993(平成5)年発売。
 俗称は80586だが、実はPentiumの型番は80501等であり、80586という製品は存在しない。
目次

概要
 命令実行ユニットを2つ装備し、これにより2つの命令を同時に実行することが可能となった。但し片方は単純な命令のみに限定されていたため、実際にPentiumに最適化されたアプリケーションであっても、目に見えるほどの効果は得られなかった。
 100MIPSを実現した高性能チップだが、小数計算にバグが見つかり、最終的には回収・交換騒ぎに発展してしまった。これによってIntelの損害は4億7500万ドル(約500億円)にものぼった。そのほかにも多数のバグが確認されているバグの多いプロセッサーとして知られている。Pentiumのバグとして有名なものに、割り算のバグ、FPU命令でのバグ、LOCK命令でのバグなどがある。

特徴
項目特徴
マイクロアーキテクチャーP5マイクロアーキテクチャ
コアのクロック周波数60〜200MHz
FSBクロック 
最大バス帯域幅 
1次命令キャッシュ8Kiバイト
1次データキャッシュ8Kiバイト
2次キャッシュ無し
製造プロセスルール0.8μm(P5)
ダイサイズ 
集積トランジスタ数330万個(P5)
 
 

プロセッサーコア

プラットフォーム

後継
 後継製品はMMX Pentiumである。
 世代的な意味での後継は、Pentium ProPentium IIである。

名前の由来
 Pentiumは、x86の第五世代である。そこで、ギリシャ語のpenta(五番目)+um(名詞語尾)から、Pentiumという名前が付けられた。

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