Pentium Pro
読み:ペンティアム-プロ
外語:Pentium Pro

 Intelの開発したIA-32プロセッサーで、Pentiumの後継製品。第六世代に属する。Socket 8という専用のソケットに装着する。
目次

概要

新技術
 その後長く使われてゆく、数多くの新技術が採用された野心的なプロセッサーである。しかしその後発表されたMMX命令には対応していない。
 Pentiumでは6段階だったパイプラインを12段階に倍増し、2つだった命令実行ユニットを5つに増やした。
 また、命令の順番にこだわらず実行ユニット毎に実行可能な命令をどんどん実行していくアウトオブオーダー実行機能や分岐予測機能なども導入された。

RISC
 更に、高速化のために命令を内部でRISC命令に変換して実行する機能がx86として初めて導入された。このため、Pentium Pro以降、NetBurstまでは「CISCの皮をかぶったRISC」と呼ばれるようになる。
 これは、CISCである複雑なx86命令を、μopsと呼ばれる118ビット固定長のRISC命令1〜4個に変換し、内部ではRISC命令として処理される機能である。

16ビット切り捨て
 RISC変換などの32ビット部分の高速化のため、16ビット部分の性能は逆に劣化しているという、32ビット志向の割り切りのプロセッサーである。
 このため、当時主流だった、MS-DOSWindows 3.1Windows 95などで使用する場合は、通常のPentiumよりも低性能になってしまう。ゆえに一般ベースとしては普及せず、主としてサーバー機でWindows NTを稼働させるときに使用された。

特徴

仕様表
項目特徴
マイクロアーキテクチャーP6マイクロアーキテクチャ
コアのクロック周波数150〜200MHz
FSBクロック 
最大バス帯域幅 
1次命令キャッシュ8Kiバイト
1次データキャッシュ8Kiバイト
2次キャッシュ256〜1Miバイト
製造プロセスルール0.6μm(P6)、0.35μm(P6S)
ダイサイズ 
集積トランジスタ数550万

プロセッサーコア

プラットフォーム

チップセット
 Intel純正のものは3種類である(発売日順)。
 450GXが4CPU、あとが2CPUまでのSMPに対応するが、サードパーティー製のチップセットには、それ以上のCPU数のSMPに対応した製品もあった。

後継
 後継はPentium IIである。

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