オペレーティングシステム
読み:オペレーティングシステム
外語:OS: Operating System

 電子計算機の動作の根幹を成すソフトウェアのことで、コンピューターが持つ資源などを管理するもの。「基本ソフト」。略して「OS」。
目次

概要
 装置が用意され、この装置用のソフトウェアを作るとする。何もなければ、1から10まで、必要な全てを作らなければならなくなる。
 また、この装置の後継、互換品等が登場したとき、わずかな動作の違いがあれば、装置を制御する部分を逐一修正せねばならない。しかし、これは不便なことである。
 そこで、ハードウェアを抽象化したインターフェイスを提供するソフトウェアを用意し、その上でアプリケーションソフトウェアが作られるようになっていった。これがオペレーティングシステムの始まりである。

特徴

OSの目的

使用目的
 OSには様々な使用目的がある。情報教育的には次の五つが挙げられる。
  1. ハードウェア資源の有効活用とスループットの向上
  2. 多様な処理形態への対応
  3. 信頼性と安全性の向上(RASISの向上)
  4. アプリケーションソフトウェアの負荷軽減
  5. コンピューターの操作・運用の支援(操作性の統一など)
 OSの誕生の由来や、最低限求められる機能などをまとめると、OSの主要な目的は次の三つとなる。
  1. ハードウェアの抽象化
  2. 資源の管理
  3. 使用効率の向上

ハードウェアの抽象化
 ハードウェアが異なっていても、目的を同じくするものは様々に存在する。
 そのような場合に、統一的な利用方法を提供することで、アプリケーションソフトウェアの製造を容易なものとする。
 ハードウェアの差をOSが吸収するため、OSの管轄機能のみを使っているならば、同じソフトウェアが異なるハードウェアで利用できる。

資源の管理
 複数のアプリケーションを同時に用いる場合、搭載された資源への要求が競合しないように管理を行なう。
 もし競合が発生しそうになった場合は、一方を待たせたり、エラーを返すなどの処理を行なうことになる。

使用効率の向上
 複数のアプリケーションを同時に用いる場合、CPU時間の割り当てや、資源を利用する優先度の管理などを行なうことで、装置全体の利用効率を向上させる。

OSの分類

利用者数

タスク管理

利用分野

主要なOS
 以下に、主要なOSを一覧する。特にカテゴリーに分けず、原則アルファベット順である。

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