Contiki
読み:こんちき
外語:Contiki

 8ビットCPU用に作られた、オープンソースソフトウェアオペレーティングシステム(OS)の名。BSDライセンスのもとで配布されている。
目次

概要
 元々は、8ビットマイクロプロセッサーである1MHzの6510と、64Kiバイトのメインメモリーを搭載したCommodore 64用に書かれたOSである。
 現在は有志により様々な環境に移植が続けられており、知られる限りでは次のようなものが移植の対象となっている。

特徴

要求ハードウェア
 シンプルなOSであり、OS自体が要求するものは64Kiバイト程度のメモリーと、インターネットに繋げるためのEthernet機能またはRS-232Cポートだけである。
 オンメモリーで動作するため8ビットCPU上であっても高速に動作し、キャッシングや、ディスクドライブなどの補助記憶装置を必要としない。いったんメモリーに読み込めば動作可能なので、テープドライブのみの、非常に古い環境でも利用できる。

マルチタスクOS
 2003(平成15)年3月11日に公開されたCommodore 64用の初版で、既にマルチタスク対応のカーネルが搭載されていた。
 加えて、ウィンドウシステム/GUIツールキット、スクリーンセーバーTCP/IPスタック、パーソナルWebサーバー、TELNETクライアント、Webブラウザーが添付されていた。
 Contikiの紹介ページでは、「8ビット機初のWebブラウザー」と書かれていたが、恐らく本当の初は、MSX用UNIXであるUZIXのFudeBrowZer(日本語表示可能)のはずである。

インターネット
 Contikiは、8ビット用OSでありながらインターネット接続可能なネットワーク機能を有する、ネットワークOSの一つである。
 8ビット機ともなると、普通はEthernetの機能など持ってはいない。そこで、RS-232Cで使うTCP/IPスタック(SLIP)が搭載されている。
 Webサーバーも用意されているが、MSXの用途等を考えると、サーバーとしてよりはクライアントとして使うほうが向いている、という意見もある。

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